フッ素とは

自然界のフッ素

フッ素は微量元素ではありますが、環境の広いところに存在しています。土や鉱物に濾過されることによってフッ素は水に達します。火山噴火や砂塵嵐などによっても大気中のフッ素濃度は上昇します。フッ素原子の径は小さく、そのためほとんどがリアンクタント素子です。まれに元素の状態でみつかることもあるようです。フッ素イオンはイオン結合あるいは共有結合をします。多くのフッ化物イオンは水で分解しますが、フッ化カルシウムなどは加水分解の影響をわずかに受ける程度のようです。この性質があった為に、水道水に含む方法が考案されたのかもしれません。

もっとも一般的な自然源であるのは水であり、飲料水に含まれる量が少ない地域であっても、フッ素濃度の高い地域で生産された作物を摂取するだけで十分なフッ化物摂取量を得られるといわれています。最近では清涼飲料水やミネラルウォーターにも含まれている可能性がいわれ、お茶やアイスティーには0.5~4.0mg/l含まれているといわれています。あるいは魚もフッ化物の良い吸収源であるようです。

フッ素とは

フッ素とヒト

日本人は古来からお茶をよく飲み、魚を口にする民族です。たとえば漁村、たとえばお茶の名産地ではフッ素に関連した病気が有意差をもって多いのでしょうか?火山灰をかぶる鹿児島や、砂塵のような黄砂に見舞われる中国では、フッ素に関連する疾患が増えているのでしょうか?それらの地域はおそらく数百、数千年単位で人が存在し増えてきています。絶滅させるほどの毒性がフッ素にあるのであれば、とっくに廃墟と化しているという論調は少し乱暴でしょうか。

これらのことを踏まえた上で歯科への応用を考えた場合、一定の集団におけるフッ素への曝露量の評価が臨床判断に重要になってくるということです。食べ物、飲料水、歯科製品からの摂取の可能性などを注意深く評価してゆく必要があります。