ホワイトニングとは

ホーム・ホワイトニング

近年、多くの有名人や芸能人がテレビや雑誌などのメディアで真っ白な清潔感のある歯で登場する場面が増え、一般の方々にもホワイトニングへの関心が広まってきています。

それに伴い、ホワイトニングバーというお店なども展開されているようで、連日大盛況のようです。また、ホワイトニング効果を謳った歯磨き粉や洗口材なども薬局やコンビニなどのお店に並ぶようになり、人々の関心の高さが伺えます。

歯科医療行為としてのホワイトニングは、日本では1998年にオフィス・ホワイトニング材が認可を受け、2001年にホーム・ホワイトニング材も認可を受けて本格的なホワイトニングが出来るようになりました。

コンプライアンス(法令遵守)は歯科医師の裁量権により担保されている為、実際には、1998年以前にも一部では米国からホワイトニング材を輸入して臨床応用されていました。しかし、その頃は歯科医師と患者の双方に無理解や口腔内への関心の低さがあり、普及の思わぬ障害となっていました。

その頃に比べると、材料の機能性の向上や知識背景の整備、患者の口腔内への関心など状況が大きく変わってきていて、冒頭にあるような状況がみられるようになりました。

ただ、このような状況になって新たな問題も出てきています。

歯科医院でやるホワイトニングとホワイトニングバーでやるものの違いは?活性酸素を利用するって聞いたけど大丈夫なの?白くならないこともあるようだけどなぜ?等、多くの疑問を抱えながら人気が先行して力尽くに走っている面もあるようです。

「歯の百科事典」では、ホワイトニングについての詳細について触れてゆき、疑問を解消しながら安心して治療を受けてもらえるようにお話しをしてゆこうと思います。

歯の色の印象

初対面の人と会った時に、どのように思うかの判断は最初の6秒で決まるという説があります。その説によると第一印象はどこで判断されているかというと、

・口元の印象(口角)
・目(瞬きの回数)
・笑顔
・姿勢
・向き
・声

などと言われています。6項目のうちの3分の1にあたる2項目で口や歯が印象作りに大切であることがいわれています。一度下がってしまった印象を後から挽回することが大変であることは、よくおわかりのことと思いますが、これだけのために人格が正当に見られなくなるのは勿体ないことだと思われます。

何も動かない景色の中で1分間眺めていても、何が置いてあったかを思い出すのは大変ですが、視界の端で何かが動いたら気が付いてそちらを目で追うということがよくあります。人間にはそのような動くものを認知する性質があります。

この性質は、会話する時に口元に注意が向けられることにつながります。当然歯が見えますが、前歯がない、歯並びが悪い、歯が黒く見えるなどがありますと印象を大きく低下させてしまう恐れがあります。

緊張感を和らげ、警戒心を解きほぐすような笑顔を目と口で作ることは、相手に好印象を与え、社会生活をより良いものにすると思われます。

ホワイトニングとは

歯科において「歯を白くする」という意味合いで行われるものは以下のものがあります。

・ブラッシング:歯磨剤による歯のくすみの除去
・PMTC:歯石、歯垢、歯の表面の沈着物の除去
・歯面コート
・ウォーキングブリーチ
・ホワイトニング
・ダイレクトボンディング:コンポジットレジンなどによる被覆
・ポーセレンラミネートベニア
・セラモメタルクラウン
・オールセラミッククラウン
・CAD/CAM冠

これらの他にも近年ではハイブリッドセラミックスなどにも多くの種類が開発され、またジルコニアという非常に強固なセラミックなども臨床応用されています。

これらのうちで「ホワイトニング」(または「ウォーキングブリーチ」も一部含む)だけは、歯を薬剤を使用して化学的に白くする方法となります。

このことは、全く歯質を削る事なく行われることを意味し、歯を削って白い被せ物をしたり、白い材料を接着させることはありません。

自身の自然な歯の形態や状態を維持しながら歯を白くしてゆくということになります。

そのような点で、ホワイトニングは「ブリーチ」「漂白」などと呼ばれることもあるように、歯質そのものを白くする方法になります。

ホワイトニングのメリット

上述しましたように、ホワイトニングは化学反応により自身の歯を「漂白」する方法になります。

このことによって、歯を削らなくても済むということは大きなメリットといえます。

近年のセラミックによる審美的な補綴装置による治療は歯と見分けのつかない程のレベルにまでなっています。しかし、一旦歯を削ってしまえば再び元に戻ることはなく、人工的な方法でしか形を戻すことが出来ません。また、残された歯質に齲蝕などのトラブルが生じた場合、ブラシが届かない・覆われているので痛みを感じにくく気付くのが遅れる・元々削ってあるので齲蝕が出来る部分は最初から深層などの問題を孕みます。

その点、ホワイトニングは歯冠形態、歯列、バランスなどに問題がなければ審美的に大きな改善がみられます。仮にホワイトニングが上手く奏功しない場合であっても、そのあとに被せ物などの処置を行えます。つまり、選択肢を残して治療が出来ることがメリットとなります。

ホワイトニングの種類

現在のホワイトニングは大きく分けて次の4種類になります。

・ホーム・ホワイトニング
10%過酸化尿素ゲルとマウストレーを使ってご自宅で行ってもらう方法

・オフィス・ホワイトイング
35%過酸化水素と光線を使用して歯科医院で行われる治療です。

・デュアル・ホワイトニング
ホーム・ホワイトニングとオフィス・ホワイトニングを併用する方法です。

・ウォーキングブリーチ
無髄歯になることによって変色した場合に行う漂白です。

オフィスホワイトニング

本来、ホワイトニングを行う場合には、まず齲蝕の治療・歯周病のコントロール・PMTCからというステップを踏むことが必要になりますが、最近はどこかでホワイトニングを行なったものの色が変わらなくて相談した結果、「歯科医院で歯石を取ってきて下さい」と言われて来院する方も増えています。正統な手順は、術者や患者の理解不足や競争の厳しくなった経営などの問題により、回転率を上げることに重きが置かれて省かれてしまうことも増えてきました。

また、セルフホワイトニングサロンや専門店、ホワイトニングバーなどの場合は国家資格保持者が在籍していない場所もあります。事前の治療がされることなくホワイトニングをした場合に治療中や治療後に異変が生じたとしても「自己責任」となります。さらに、医療用の薬剤を使用していない場合には対処法が歯科医院でも分からないこともあります。

歯科医院では「過酸化水素」や「過酸化尿素」を主成分とした薬剤を使用します。これらは医薬品に該当するので歯科医師や歯科衛生士がいない場合は使用出来ません。ですので、両者の在籍がないサロンや専門店の場合は、ポリリン酸・炭酸カルシウム・メタリン酸などが使われていることが多いようです。

薬剤だけでなく機器の違いとしては、歯科医院では光照射にハロゲンライトやレーザーが使用されますが、それらは薬事法で医療機器の扱いになっているためサロンや専門店では設置出来ません。ですので、LEDで照射することで歯を白くしているようです。

ただ、ポリリン酸やメタリン酸は「食品添加物」としても使用されているので穏やかな作用です。(食品添加物としても使用されるものに穏やかな作用があることも問題かもしれませんが)

そのため刺激はほとんどありません。これらの食品添加物には漂白作用はありませんが、歯の表面の汚れが落とせるので、飲食物や喫煙習慣により表面に色素沈着してしまった場合のものには効果を感じやすいかと思われます。また、歯科医院で行うホワイトニングの料金のおよそ10分の1の値段で受けられる為、大変リーズナブルだと思われます。