ホワイトニング後に食べてはいけないもの

後戻り
以前の記事で、ホワイトニング後の歯の表面は、ペリクルという獲得皮膜が除去されてしまうために、着色しやすい状態にあることをお話ししました。

ペリクルが除去されている状態は感受性が強くなっている状態です。そのため、この状態でのフッ化物の適用は取り込みが向上するといわれています。一方、色素が沈着しやすく、無色であったとしても酸の影響を強く受けてしまいます。

このことを受けて、歯科医院ではホワイトニング治療後には着色物の摂取を出来るだけ避けるように言われます。

今回は、ホワイトニング後に注意すべき、飲食物による着色などを中心にお話ししてゆこうと思います。

2007年の研究

2007年に行われたin vitroの研究に、ホワイトニング処理された歯をコーヒーなどの飲料に浸漬し、その後の色調変化を計測したものがあります。

この研究の結果、ホワイトニングを行なった歯は明らかに着色しやすい状態になっていると報告されています。

この研究以前から経験的にホワイトニング後の着色が言われてきましたが、上記のような研究によって概ね証明されてきました。

ペリクルを人工的に除去してフッ化物の取り込みを上昇させようとする薬剤も販売されており、このようなペリクルや歯面の表面に何らかのアプローチを行う方法は、ある程度そのメカニズムが起こりうるものだという認識を持っていいことを表しているようです。

逆を言えば、歯面に何らかの作用が生じる場合に着色物質などの沈着が起こりやすいのですから、酸性度が高く且つ有色の飲食物を摂取するもしくは、酸性度の高いものと有色食物を同時に摂取するようなことによっても、着色は起こりうるのかもしれません。

また、歯磨剤や過度な強度での歯面清掃はペリクルの破壊を招くかもしれません。そうであれば、その後に細菌などが発生させる着色物質や粘膜に残存した着色物質、タバコのヤニなどによって着色する可能性も考えられます。

注意すべき着色物質

ホワイトニング終了後に注意した方がよい着色性の飲食物は、主に以下のようなものがいわれています。

<飲み物>
・コーヒー
・コーラ
・紅茶
・お茶
・赤ワイン

<食べ物>
・キムチ
・カレー
・ケチャップ

これ以外にも、タバコやポピドンヨード製剤などによる嗽にも注意が必要だといわれています。

これらの注意すべき飲食物については、ホワイトニングだけでなく歯面コート材の塗布後にも同様のことが言えます。

ホワイトニングの効果が得られない場合に、これらの飲食物や嗜好品など生活習慣を確認する必要があることもしばしば見受けられます。

これらの飲食物を避けることにストレスを感じる方もいるかと思いますが、絶対に摂取してはいけないという訳ではなく、なるべく控える方がよいというものです。たとえば、ホワイトンング直後に飲食しないような治療計画を立てるですとか、外食の予定がない期間を選んでホワイトニングを行うなどの工夫するだけでも効果的だと思われます。

着色量の違い

ある報告では、オフィスホワイトニングはホームホワイトニングよりもコーヒーによる着色が起こりにくいといわれています。

このことによりホワイトニング剤によってエナメル質などの歯質への影響に違いがあるのではないかという議論がされています。これについては、20分のオフィスホワイトニングを5日行なった場合よりもオレンジジュースの浸漬した方がエナメル質表面は荒くなったという報告がされています。

これらのようにホワイトニング法の違いなどによって、歯の脱灰具合や着色具合には差があるようです。また、おそらく認可されている薬剤によっても違いがあると思われますので、認可された薬剤を使用するホワイトニングに関しては歯科医院などで処置を受けることがやはり望ましいのかもしれません。