再生療法

再生療法

再生療法の台頭と周りの動き

幹細胞を使ってそれぞれの組織へ分化を誘導する再生療法の研究が盛んに行われていて、従来の医療も大きく変化してゆくのではないかと期待されています。既得権益にありつけた側の者たちにとって、新たで有効であろう技術革新は脅威であるので古くからあらゆる手段を使ってでも潰そうという動きがみられることが一般的だと思います。「本物」というのはそれらの圧力を押しのけて新たな時代を作ってしまうものなのですが、「再生療法」は十分にその可能性のある分野であると考えられます。

今までは「代替療法」「民間療法」「トンデモ医学」などの言葉を権威を持って発言しておけば、あとは事故例の一つでも出れば自滅してくれるので簡単でした。しかし、数年前のノーベル賞受賞によって少なくとも日本国内ではものすごい追い風が吹き始めました。もちろん、これから論文捏造疑惑のような何かの問題が生じ再生療法の先導者が失脚すれば、また分からなくなってしまうので気をつけてほしいところです。また、学派・学会・診療科などのそれぞれの権威の壁を乗り越えて従来の治療が不要になるようようなことがあれば反発も出て普及に遅れがでてくるかもしれません。私自身も虫歯の中になんとか細胞のようなものを入れたら勝手に再生してくれるので治療は終わりとなれば、今までの技術研鑽はなんだったのだろう?と思わなくはないかもしれません。でも、それが進歩であるならばそこに適応してゆくことが重要なのかなと思います。あそれらの抵抗に負けず、普及してもらえたらいいなと思う分野です。人体の一部が交換可能ということは医学そのものが不要になることを意味するのかもしれません。歯科でもそのほとんどは不要になる可能性があります。そうすると様々な動きがみられるようになりますから、またそれは楽しみでもあります。

歯科での再生療法 

歯科の分野では20世紀後半あたりから歯周組織再生の試みがいくつも行われるようになってきました。炎症の改善だけでなく歯周組織の再生が出来れば、より安定した予後を過ごしてもらえるのではないかと考えてのことだと思われます。そして、1970年代に歯周外科治療の原始的な方法のうちの一つであるフラップ手術においても、骨の添加が認められてという報告がされています。その後にGTR法、Emdogainなどと様々な治療法が開発されてきましたけれども、現在のところ原始的なフラップ手術よりも大きく良好な結果が得られたものはありません。現段階では再生治療が歯周病の治癒や治療後のそそ機の安定に寄与しないということですから、従来の歯周基本治療に則り感染除去を確実に行うことが大切であると考えられます。