歯が黄色い理由

歯が黄色くなる原因

歯が黄色く見える原因

歯が黄色く見える原因は専門書によっても見解がまちまちです。エナメル質のみの着色とするものもあれば象牙質までといっているものもあります。まだ解明されていない分野でもあるようなのですけれども、いくつかの有力な説はあります。それらについてお話してゆこうと思います。

エナメル質の有機色素

歯の表面にあるエナメル質は、その組成のほとんどがハイドロキシアパタイトと呼ばれる成分で構成されています。このハイドロキシアパタイトは無機質であり、エナメル質は有機質をほとんど有しない構造物であるといえます。このエナメル質の色調はほとんどハイドロキシアパタイトの色調が反映されているために無色透明です。

また、エナメル質の内部には象牙質があります。この象牙質は象牙細管などの無機質成分とコラーゲンを均等に近い割合で有する構造になっています。そのため、象牙質そのものが黄色味を帯びています。

象牙質に着色成分が侵入すると着色して見えますけれども、それは象牙質そのものが持つ色調に由来しているためエナメル質ほどには顕著に着色を感じられないようです。

以上のことにより、歯が着色して見える原因は、エナメル質表面あるいはエナメル小柱に存在する有機色素にあると考えられています。この有機色素が持つ分子構造は、それぞれが異なる可視スペクトルを示します。黒・青・グレーなどの寒色系の着色は、その有機物質構造式が短く、赤・黄色などの暖色系の着色は構造式が長いといわれています。そして、これらによって歯が着色しているように見えるといわれています。

プラークの堆積

歯の表面にプラークが沈着し、時間が経過すると食物の影響を受けて急激に増殖します。また、時間経過とともに細菌叢も変化してゆきオレンジプラークと呼ばれる露骨なオレンジ色をしたものから、うっすらと黄色味のあるプラークが歯の表面に薄く付着しているものもあります。これらの場合は、表面のプラークを洗浄することで改善がみられることがあります。

歯の表面性状および沈着物質

上記ではエナメル質の有機色素について言及しましたけれども、歯の色の見え方には粘膜の色調や隣在歯の金属色の反映などの影響も受けます。また、唾液の量や歯の表面の微細な凹凸なども光の反射に関わり、見え方に違いが出て来ます。また、お茶やコーヒー、ワインなどに含まれるステインも沈着を起こしますし、タバコのヤニも沈着のほか、歯を全体的に黄色く見せます。