歯が黄色く見える原因

歯が黄色くなる原因

歯が黄色く見える原因について、様々な媒体で色々なことがいわれています。

もっともそうなことから、他の理屈とは矛盾するようなものまであるのですが、結局のところ詳細には分かっていないのだろうと思われます。しかし、ある程度は「これが原因になり得る」と思えるものもありますので、そのようなものから今回はお話ししてゆきたいと思います。「正解はコレだ」と限定したがる発想自体が既に怪しいので、見極める際にポイントになるかと思われます。

歯が黄色くなる原因は現在のところ分からないのですけれども、ホワイトニングを行うと歯が漂白されて白くなることは分かっています。そして、外国ではドラッグストアで購入できるほど手軽で安全性の高いものだという認識がされているものです。

例えば青カビからペニシリンの成分を見つける以前から風邪に運用していました。(現在は風邪はウイルス感染によるものがほとんどなので、抗生物質の処方は行われなくなっています)。漢方の薬効からその成分を特定して薬剤となったものもあります。

歯科に限らず医療においては、原因が特定されなくても有効性の評価が高い場合に臨床応用されることがあります。

ホワイトニングの場合は多くの研究がされてきていますので、むしろその有効性や安全性については概ね信用してよいと思われます。ただし、過去に「チタンアレルギーはほとどない」と言われていたインプラントも、近年では5倍近くアレルギーの報告がされるようになってきています。

それは、二酸化チタンの美白効果を期待して化粧品や日焼け止め、または高層ビルの外壁などに応用されるようになり暴露回数が増加した為と考えられます。

ホワイトニングも普及したとはいえ認可が下りてまだ20年ほど。今後、ホワイトニング剤と同成分のもが日常生活で多用されるようなことがあれば、もしくはホワイトニングを頻回に行うようなことが生じた際には、インプラントと同様のことが起こる可能性がないともいえません。

少数回で効率よく効果を出し、長く色をキープして頂けるように、今回は歯が黄色くなる原因について、いくつかの説をお話ししてゆこうと思います。

歯の色の変化の分類

歯の色の変化について、それを白くするためには、どの部位がどのような作用を受けたことによって生じたのかを、ある程度把握出来ておかないといけません。

例えばタバコのヤニが原因なのにホワイトニング治療を行なったとなるとオーバートリートメントと言わざるを得ません。

反対に、歯の変色なのにも関わらず、いつまでも表面を磨いていても白くはなりません。

また、それらの着色の原因が同時に生じている場合も考えられますし、はっきりとした境界部がないかもしれません。

これは厳密に全てを分類出来るものでもないのですが、その変色の仕方や部位などによって処置方法を検討する際には枠組みを設けることは判断の精度を上げると思われます。そのような理由により、歯科では歯の色の変色を

・歯の表面への沈着物(Deposits)
・歯の表面あるいは硬組織内の着色(Pigmentation,Staining)
・歯質の色調変化(Discoloration)

というように分類しています。また、これらについて原因によって分類すると

・生活習慣に由来するもの
・医原性のもの
・歯の生理的器質変化によるもの

と分けることが出来ます。

これらはまた、

・生体外由来の外因性因子によるもの
・生体内由来の内因性因子によるもの

という見方も出来ます。

外因性因子

外因性因子は生体外由来の物質によるものであることはお話ししました。

これに属するものとして、歯頸部や隣接面や咬合面の清掃不良になりがちな場所に起こる着色や沈着があります。主なものに

・乳白色や黄色を呈するプラーク
・淡褐色から緑褐色を呈する歯肉縁上および歯肉縁下歯石
・茶褐色や黒褐色を呈する飲食物(コーヒー、紅茶、緑茶、番茶、カレー、コーラ、食品用色素など)
・嗜好品(タバコ)
・グルコン酸クロルヘキシジン

などがあります。喫煙者はタールが歯面に付着することが多いですし、番茶多飲者はタンニンの付着がみられることがあります。

また、歯頸部知覚過敏などでかつて使われていたフッ化ジアミン銀や硝酸銀などの治療目的で使用される金属塩などによっても黒色を呈します。

その他には,齲蝕なども黒色を呈する場合がありますが、状態によっては褐色および白色を呈します。コンポジットレジンなどの劣化に伴う変色なども変色を伴います。さらに、かつて歯髄失活剤として使われていた亜ヒ酸などによって歯髄内出血と血中ヘモグロビンが象牙細管に浸透し硫化鉄となることで黒変させることがありましたs。

内因性因子

内因性因子とされているものとして代表的なものは、加齢による変化です。

これは歯質の石灰化の程度が関与しているといわれていて、石灰化の良い歯は黄色、石灰化の良くない歯は乳白色を呈すると言われています。

通常、永久歯は加齢とともに明度が下がり彩度が上昇する傾向が見られます。近年では、これらの性質があるにも関わらず、乳歯よりも黄ばんだ永久歯が生えてくるお子さんを多くお見かけします。

次に内因性に属するものは、歯髄の変化によるものと考えられます。その他、薬物による影響もあり、よく知られるものとしてテトラサイクリン系抗生物質と黄体ホルモン剤などがいわれています。

歯の形成不全などによる変色もあります