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不正咬合
「歯並びが悪い」と言っても、その状態は様々です。
その場合、正常咬合という分類がある一方で、反対に不正咬合という呼ばれ方をします。大雑把な言い方をしますと、正常咬合以外は全部この不正咬合に属することになります。これらは大きく分けて4つに分類されます。
1、叢生
2、上顎前突
3、下顎前突
4、開咬
ただ、これらは乳歯列期から永久歯列期に移行する際に少なからず起こりうるものです。その時期で将来的に不正咬合が起こりうる可能性が明らかな場合にのみ、治療介入を検討していく必要があります。そうでない場合は、永久歯列になったら正常咬合となる可能性があるので経過観察をすることも大事な治療だと考えます。
不正咬合の原因
これらの不正咬合が生じる原因は様々です。妊娠中のお母さんの栄養状態もその要因としては大きいです。それから指しゃぶりなどの癖です。また、虫歯によって歯の形が変わってしまうのも歯並びを変えてしまう原因になる場合があります。
乳歯が永久歯に交換していく際に、一つが完了して隣の歯の生え変わりが完了するまでに1年ほどの時間差があります。つまり、大きく動かすことなく隣が生えてくるまで装置をつけたまま待機しないといけなくなるかもしれないということです。そうすると、虫歯や歯肉炎のリスクが上がりますし、毎日のケアも大変になってしまいます。
不正であって異常ではない
不正咬合といっても異常というものは一部であり、そのほとんどは強い個性と解釈してもいいと思います。コンプレックスに感じるよりも、個性として活かすことも考えるべきです。
確かに、歯並びをよりキレイにすることで自信を持つことができる方もいらっしゃいます。仕事や縁談で以前より良いお話が来るということもあります。けれども、それらは歯並びよりも自信やそれに伴う外部的・内面的変化によるものが大きいとも考えられます。
歯並びでその自信が持てるのであれば治療をした方がいいですし、歯並びとは関係なく自信が持てるならそれはそれで良いと思います。