歯磨きの方法

歯磨きの方法が重要

歯ブラシのデザインの違いによるプラーク除去効率に差異はないということをお話ししました。その際に、では何が重要となってくるのか?ということについて「ブラッシング法」であるとお伝えしました。しかし、説明があまりに不十分だったと思います。ですから、今回はブラッシング方法についてご説明をしてゆこうと思います。


ブラッシング方法

どんな方法があるのか?

ブラッシング方法については、数多くの方法が提唱されています。

・バス法
・スティルマン法
・ローリング法

これはほんの一例に過ぎず、そのほかにも実に多くのブラッシング方法があります。中には歯肉マッサージを目的としたものまであります。しかし、以前にもお話しさせていただいた通り、プラーク除去によって歯肉の炎症は消退しますので、わざわざ行う必要がありません。同様の理由で、最近流行りの歯肉マッサージも無意味であるといえます。(趣味で行うならまだしも、本気で治療だと思ってやっている人がいるのであれば、本当にセンスがないので他の治療も大丈夫なのかと疑ってしまいます。)

どの方法がいいのか?

残念ながら、どの歯ブラシがいいのか?に続いて、どのブラッシング方法がいいのか?についても違いはないようです。

・小刻みな横磨き
・大きな横磨き
・縦磨き
・回転
・楕円

を比べた実験によると、楕円が比較的よい傾向にあったようです。しかし、上下顎、左右、前歯・臼歯、頬側・舌側と部位ごとに違いがありました。この結果、どの部位にも応用できる唯一の方法、万能の手法というものは存在しないと結論づけられています。

では、どうすればいいのか?

どこにでも応用できる究極の方法はない、ということが証明されていることをお伝えしました。さらに、どの歯ブラシを使っても効果が同じということもお伝えしました。それでは、大事なはずのブラッシングは一体どうすればよいのでしょう?

結論を言うと、ブラッシングに王道はありません。ましてや、口腔内の部位によってプラーク除去効率に差があるわけですから、適切な個別の指導を受けることなしに、誰でも確実にプラークの除去が出来る方法はないと言えます。

もっとも大切なこと

口腔衛生状態を清潔に保つためにもっとも大切なことは、予防歯科に対する正しい知識と、健康への意識の高さです。このことは、もはや実験レベルでも証明されています。つまり、ホームケアが出来るようになるまでは施術者の責任だということです。たまに、歯が磨けていない患者さんを診て腹を立てている歯科医師や歯科衛生士がいるのですが、その時点で誤りだということです。

しかし、そのような者と責任を押し付けあっていても時間の無駄です。セルフケアという言葉もあるくらいですから、自らブラッシングが出来るようになることが大事です。しっかりした専門家に、自分に合った正しいブラッシング方法を教えてもらうことが何よりも重要なことになります。