頭蓋顔面複合体の成長

頭蓋顔面複合体の成長

はじめに

身体の成長は

1,成長の起きている部位
2,その部位での成長の型
3,その成長を制御している因子

がそれぞれで様相が異なります。頭蓋顔面複合体においての成長の様相については

a,頭蓋冠
b,頭蓋底
c,鼻上顎複合体
d,下顎骨

に分けて考えられます。

頭蓋冠

頭蓋冠には軟骨性の前駆体はなく、多数の扁平骨から成ります。この扁平骨はその他の骨が骨化を始める時から骨膜での膜内骨形成によって直接作られます。初期においてのリモデリングと成長は、頭蓋縫合と呼ばれる頭蓋骨同士が接触する部分で生じます。そして、さらに骨膜の活性により板状骨の内外側でも変化が生じます。

泉門

出生時の頭蓋の扁平骨は疎な結合組織で分けられています。これら開放部は泉門といい、出生時に頭蓋の変形が起こりやすい部位になります。この変形は新生児の大きな頭が産道を通過するために重要です。そして、出生後に泉門の端に沿って骨組織の付加が起こります。そして泉門は急速に閉鎖されます。その後は縫合部は骨膜に覆われたまま残り、頭蓋骨は分離された状態を続けます。最終的にこれらが癒着するのは成人のころだといわれています。

以上のように、頭蓋冠の成長は主に縫合部で活発に起こり、頭蓋の内側は消失し、外側の表面に新生骨が付与されることによって、頭蓋冠の成長様式を成します。